今回は、高速道路走行中、急にとんでもない大きなカタカタ音がし出した!
と、お客様よりご連絡があり、その後調べるととても珍しい(数十年修理業をやってますが初体験でした)例のご紹介です。
車種は日野自動車の2トントラック、デュトロだったのですが、エンジンをかけるとそれはそれはとてつもなく大きい異音がしました。これはやばいと感じ、すぐにエンジンを止め、原因を調べていきました。
オイルを抜いてみるも特に内部が破損したような状態ではなく、とりあえずエンジンのシリンダーヘッドを取り外し、点検してみると・・・

4番のピストンの所だけ、他とは異なる形跡が見られました。

←1,2,3番のピストン

←4番のピストン
しかし、なぜこのように4番だけ異常なのかは、まだわかりません。
いろいろと調べていき、とりあえず手動でエンジンを回転させてみると・・・
1番と4番のピストンのストロークに微妙なずれがある事が判りました。
これは、やはり腰下部分が怪しいと考え、オイルパンを取り外してみました。
すると・・・

自分の目を疑ってしまうような光景が・・・
写真を拡大して頂くと分かりやすいですが、矢印の部分にありえない隙間が出来ています。
なんと、コンロッドキャップのナットが緩んで、ピストンが通常よりも大きく動いてしまい、ヘッドにピストンが打ち付けられてしまい、ありえない異音を出してていたのです。
早速、メーカーに連絡を取ると、こちらで引き取って、修理します!と、バラバラの状態で車ごと持って行ってしまいました。
おそらくエンジン製造ライン上での問題だと思いますが、正確なことは判らぬまま・・・
おそらくクレームで修理したのだと思いますが・・・
もし、このような状態でエンジンをかけ続けていれば、エンジンが破損してしまい、原因特定が困難でクレームでの修理は無理だったかもしれませんが、なんとかナットが外れてしまう前の状態を発見でき、原因特定する事が出来て良かった出来事でした。
こんな事ってあるんだなあと、改めて思い出してみてもビックリする出来事でした。
ヤマダオートサービスでは、様々な修理に対応させて頂きます!!
お車でお困りの際には、是非一度お問い合わせ下さいませ。
お客様のご利用を心よりお待ちしています!!
では、今回はこの辺で・・・