今回は以前のファンベルトに引き続き、ファンベルトよりも大切なタイミングベルトについて説明しようと思います。
ファンベルトの場合は多くの自動車の場合、ボンネットを開けると目視で確認できますが、タイミングベルトの場合はボンネットを開けただけではカバーで保護されている為、確認する事が出来ません。
では、なぜカバーで保護されているのかですが、タイミングベルトは
エンジンの命綱のような部品だからです。

上の写真が日産自動車のローレル(平成12年式 8万キロ走行)のタイミングベルトのカバーをはずした状態です。写真の下側の歯車と上側の歯車がタイミングのあった状態で、このベルトを介して回転しています。
このベルトが切れたり、損傷すると、タイミングがずれてエンジンがかからなくなるだけならまだしも、最悪の場合エンジンの内部が破損してしまい、修理に大変な費用がかかってしまいます。
そうなる前に多くの国産自動車は
10万キロごとの交換が必要とされています。〔外車の場合は、もっと早い時期に交換が必要な車もあります。)

上の写真は、タイミングベルトの交換前の写真です。最初の写真の一部を拡大しています。かなりの
亀裂が走っているのがお分かりいただけると思います。〔写真をクリックして頂くと拡大します)
このような状態で走行を続けていると、突然タイミングベルトが切れて
走行不能になる恐れがあるばかりでなく、エンジンブローにも繋がる場合があるので、突然エンジンが止まってしまいかからなくなる前に、安心して自動車に乗り続ける為に、ぜひ
早めの交換をオススメします。 
タイミングベルト交換後