今回は、以前車検で入庫したエスティマのブレーキパッドが変な減り方をしていたので、その時撮った写真を掲載しようと思います。(写真をクリックすると拡大します)

上の写真が、偏磨耗したブレーキパッドを車から取り外した時のものです。左側のパッドの残量が右側のパッドの残量と比較すると極端に少ない事が分かると思います。なぜこのような差が出たかと言うと、

新品のブレーキローターと、車に装着されていたブレーキローターを比較した写真が上の写真ですが、少し分かりにくいので拡大してみると、

上の左側のブレーキローターは新品の状態です。右上の写真が車に装着されていたブレーキローターの正常な状態の写真で、ブレーキパッドが当たる部分は錆がなく、綺麗でツルツルな状態ですが、左下の写真は、ブレーキパッドがあたる部分にまで錆が侵食してしまい、ザラザラした状態になっていました。その結果、表面のブレーキパッドと裏面のブレーキパッドの摩擦係数が大きく異なり、裏面のブレーキパッドだけが極端に削れてしまう状態になっていました。
車に装着された状態だと下の写真のような状態になります。

白色の部分がパッドの残量ですが、これだけの差があります。

こちらはパッドとローターを交換した時の正常な状態です。
ブレーキパッドが偏磨耗する状態でそのまま放置しておくと、通常の交換サイクルより相当早くブレーキパッドを交換しなければならず、余分な出費へと繋がってしまいます。また、この前交換した所だからと安心して乗っていると極端な減り方な為、急にブレーキが効かなくなってしまう可能性すらあります。
今回の場合は、走行距離や、まだまだ、これからもこの車に乗り続ける予定であるとの事から、新品のブレーキローターに交換することになりました。ブレーキローターを交換する方法が一番間違いないですが、お客様のお車の使用状況や、あとどれくらい乗り続けるか等によっては、ブレーキローターを研磨する事により、改善させる方法もあります。
上に紹介した写真のような偏磨耗した異常な状態でも、車検にはその時にさえブレーキが効けば通ってしまいますが、ヤマダオートでは、きっちりとした点検を行いますので、このような異常も確認し、車を安全な状態にして車検に通します。ただ単に通すだけの車検より、きっちりと点検をし、お車の安全を確認した上で車検に通す事をヤマダオートではお勧めしています。