今回は、前回のエアコンフィルターと関連のある部品、エバポレーターを交換した際の写真を掲載しようと思います。
エアコンが効かなくなった為修理して欲しいとの事で調べていくと、どうやらエバポレーターからガスが漏れて効かなくなっているようでした。取り外したエバポレーターが下の写真です。

ちょっとここで、カーエアコンの簡単な仕組みを説明しておこうと思います。まず、エアコンを作動させた時、空気中の粉塵を一番最初に取り除く部分にエアコンフィルターが取付けられています。その後、粉塵が取り除かれた空気は、エバポレーターという部品を通り、空気温度が急激に冷やされ、水分が取り除かれた状態になります。そして、温度調整されて吹き出し口から適温が車内に吹き出すようになっています。
つまり、エアコンを作動させている時は、エアコンフィルターとエバポレーターを空気が通過するようになっています。(エアコンフィルターは装着されていない車もあります。)この部分が詰まるとエアコンの風量が低下してしまい車内の冷却性能にも大きく影響してしまいます。
ここで、改めて上の写真をご覧頂きたいのですが、エバポレーターに粉塵が付着して、空気の通り道を塞いでしまっているのがお判り頂けると思います。(この車にはエアコンフィルターは装着されていませんでした。)より多く粉塵が付着している部分からガスが漏れていて、結果、エアコンが作動しなくなり効かなくなっていました。

交換した新品のエバポレーターと見比べて頂くと判り易いと思いますが、交換前のエバポレーターを通過して吹き出し口より出てきた空気は、付着した粉塵が原因で、やはりそれなりの異臭も伴っていました。
エアコンフィルターの装着されている車でも、適正な時期にフィルターの交換をしなければ、フィルターが機能せずにエバポレーターに粉塵が付着していまい、異臭や、風量低下の原因となってしまいます。また、エバポレーターを交換する作業は、車種にもよりますが、高額になる場合もありますので、エアコンフィルターの装着されている車は、ぜひ、定期的な交換をオススメします。