今回は車検で入庫したニッサン自動車のキャラバンの修理例のご紹介です。
車検での点検時に冷却液が減っていた為調べた所、エンジンの内部に冷却液が入ってしまっている状態でした。
お客様に連絡させて頂き、最低でもヘッドガスケットの交換が必要で、場合によってはエンジンがダメな場合もある事をお客様に説明させて頂き、とりあえずエンジンを分解して点検することになりました。
まずは、ヘッドガスケットの交換だけで済むことを想定して作業に取り掛かります。
取り外したシリンダーヘッド(エンジンの上部分)です。

早速点検すると、シリンダーヘッドガスケットの交換だけでは済まない大変な状態になっている事が判明しました。どうも2番のシリンダー部分に異常があるようです。

拡大して頂くと判り易いと思いますが、グロープラグと呼ばれる燃焼室を温める役割をしている部品がかけてしまっていました。その結果、・・・

シリンダーヘッド自体に傷が付いてしまいました。
それだけでは済まず、・・・

2番のピストン自体にも傷が付いていました。
さらに、・・・

左右の写真を見比べて頂くと判り易いと思いますが、左の写真が正常なシリンダーの状態です。それと比べ、右のシリンダーには傷が付いてしまっていました。
エンジン内部は最悪の状態でした。
ここまで痛んでいると、さすがに現物修理をするとかなり高額になってしまいます。
お客様に現状を説明させて頂き、今回は、予想をはるかに超えるエンジンの損傷だった為、中古のエンジンを探し、載せ替える方法で作業を進める事となりました。

エンジン内部の修理は、分解してみなければ正確な状態が判らないのが難点です。
ヤマダオートサービスでは、様々な自動車の修理を、最善の方法でさせて頂きます。
お客様のご利用をスタッフ一同心よりお待ちしています。
では、今回はこの辺で・・・